室町時代までは、「武士」は、専門職

日本の、室町時代→戦国時代との類推で、考えることができるのではないだろうか。
室町時代までは、「武士」は、専門職であると同時に、一つの社会階級だった。
武士は生まれながらにして武士。死ぬまで武士。
農民は生まれながらにして農民。死ぬまで農民。
なお、貴族は生まれながらにして貴族。死ぬまで貴族。
ところが、戦国時代になり、戦争に農民を大量に動員することになる。
戦争に農民が参加することになった。多くは「足軽」という下級武士になった。
その過程の、いずれかの段階で武士と農民の違いが消滅してしまった。
元の家系が武士なのか、元の家系が農民なのか、どちらでもよくなってきしまった。
実際、戦国期の、とくに織田・豊臣系大名の中で、3代前までさかのぼって武士だった家系は、ほとんどないのではないか。
元が武士だろうが、元が農民だろうが、強ければ支配者になる時代になってきた。
さて、表現の分野における下克上は、どのように展開するのか?
1 今までは本を書いて表現するのは、学者・新聞記者・作家のような、社会的な地位のある人だった。
表現するという仕事内容と社会的地位が一体となっていた。
表現の分野における貴族階級と言えるかもしれない。
2 それは、一定の質を担保すると同時に、暗黙のうちに表現する内容を自己規制していた可能性がある。
それは、あたかも、室町時代までの武士が、戦闘技術を独占していた様子に似ているかもしれない。
3 たとえば、今まで「語るべきもの」を持っていたが表現とは縁遠かった人に、表現の機会が与えられるかもしれない。
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